カザルスへの旅

カザルス関連書籍 | 佐藤良雄「カザルスへの思慕」 | グリーンハウス氏とのインタビュー


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サンサルバドルのカザルス記念館のチケット

  PABLO CASALS の写真とサイン →

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◆ プエルトリコのカザルス邸(jpg.36k)
 カザルス財団(博物館)のサイト http://www.paucasals.org/

世紀のチェリスト、パブロ・カザルスに関する資料集です。
抜けているもの関連するものがありましたら、どうか教えて下さい。
レコードやCDに関しては適切なサイトを探しています。

A Portrait of Pablo Casals(英語で書かれた伝記。これが基本サイトでしょうか)

「指揮者としてのカザルス」という詳しいサイトはありました。
国連での演説と「鳥の歌」の演奏が有名です。YouTube等で見ることが出来ます。

book.gif (983bytes) カザルス関連書籍
題名 著・訳者 出版社 出版日
カザルスとの対話 コレドール著
佐藤良雄訳
白水社 1967.9.20
カザルスへの思慕 佐藤良雄著 私家版 1970.10
自由のチェリスト
カザルス物語
アリーサ・フォーシー著
横山一雄訳
音楽之友社 1972.6.25
パブロ・カザルス
喜びと悲しみ
アルバート・E・カーン著
吉田秀和、郷司敬吾訳
新潮社 1973.4.20
写真集 カザルス
芸術と人生のパンセ
フリッツ・ヘンリー撮影 小学館 1977.3.10
カザルス デイヴィッド・ ブルーム著
為本章子訳
音楽之友社 1985.3.15
カザルスへの旅 伊勢英子著 理論社 1988
パブロ・カザルス
鳥の歌
ジュリアン・R・ウエッバー著
池田美代子訳
筑摩書房 1989.9.30
CD BOOKS 21
カザルスの思い出
カザルスホール編 主婦の友社 1990.10.30
カザルスの心
ー平和をチェロに乗せてー
井上頼豊著 岩波書店 1991.8.2
パブロ・カザルスの生涯 ロバート・バルドック著
朝雄敦則
筑摩書房 1994.1.25
カタロニア
カザルスの海へ
安野光雅著 NHK出版 1996.10.22
文藝別冊「カザルス」   文芸春秋 2000.10.5
DVDパブロカザルス/イン・プエルトリコ     1956収録

佐藤良雄「カザルスへの思慕」
●佐藤先生のこと カザルスのレコードを聴いてチェロを始めた私が、最初についた先生が故佐藤良雄先生でした。佐藤先生は、東洋人で最初のカザルスの弟子となった人です。
 佐藤先生はひょうひょうとして世俗を離れ一時代前を生きているような人でした。大学4年の頃、チェロを習うことになってまだチェロも持っていない時、自宅に来るよう言われ弦巻の自宅にお伺いすると、どうしてチェロをやりたいのかと聞かれ、やるなら一生やりなさい、そうでなければやめておきなさいと言われました。それから週1回は息子の光さん(現、パリ管弦楽団),月1回は良雄先生のレッスンを受けました。(その当時は言われるままでしたが、今考えてみれば、わざわざ月1回見ていただけたのは、ひとえに私のカザルスに対する思いを感じていただいたからでしょう。カザルスの孫弟子にしていただき、感謝の言葉もありません。それを考えると涙が出てきます)
 佐藤先生のレッスンは、チェロのレッスンが半分、そして私が盛んにカザルスのことを聞きたがるのでカザルスの話が半分、という調子でした。それにしても現在までに沢山のチェリストも先生も知ることになりましたが、佐藤先生は深く心に刻まれています。いつまでも懐かしい思い出です。
●カザルスへの思慕とは  佐藤先生は、戦後間もない当時、日本から外に出ると言うだけでも大変なことでしたが、カザルスへの強い思いからカザルスに手紙を書き、全てを捨てて単身プラドにでかけたのでした。
 これは、カザルスのレッスンの様子やその他を感慨を込めて日本の音楽仲間に書き送ったものです。その当時の日本の音楽事情は、現代ではまったく想像も つかないものでした。外国からたまに入るSPレコードをみんなで集まっては 興奮して聞いていた、そういう時代です。宮沢賢治もそうやって音楽を聴いていました。熱い情熱、熱誠、それらが生きていた時代です。素晴らしい再生装置、掃いて捨てるほどのCDやコンサート、それらに囲まれた私達は、今本当に音楽を聴いているのだろうか・・・。
  今回、御家族の同意を得て、多くのカザルスファンのためにここに転載します。

 たいへん長らくお待たせしました。旧漢字などが多くリライトをあきらめ、インターネット接続状況も改善されましたし、画像にてそのままお見せすることにしました。

グリーンハウスさんとのインタビュー
 プラードに亡命したばかりのカザルスを、アメリカからはるばる訪ねて教えをうけたまさに一番弟子であり、長らくボザール・トリオのチェリストとして活躍したこの「室内楽の鉄人」であるグリーンハウスさん。彼と若い世代の音楽を通じての対話は音楽を学ぶものならずとも興味深いものに違いありません。

(これは旧カザルスホールの企画室:アウフタクトの協力によりチェロと室内楽の特別ニュースをご案内していた当時の物です。)


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