「ふう、へんな曲だなあ。よし、さあひくぞ。おまえは小だいこをたたくのか。」  ゴーシュはたぬきの子がどうするのかと思ってちらちちらそっちを見ながらひきはじめました。
 するとたぬきの子はぼうをもってセロのこまの下のところを、ひょうしをとってぽんぽんたたきはじめました。それがなかなかうまいので、ひいているうちにゴーシュはこれはおもしろいぞと思いました。

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