それから六日めのばんでした。金星音楽団の人たちは、町の公会堂のホールのうらにあるひかえ室へ、みんなぱっと顔をほてらして、めいめい楽器をもって、ぞろぞろホールの舞台からひきあげてきました。しゅびよく第六交響曲をしあげたのです。 ホールでは、はく手の音がまだあらしのように鳴っております。

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