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2002/10/4 材料がそろう。貴重な春鶯囀(しゅんのうてん)の酒粕。市販されているものとは色も香りも全然違う。 |
「隼人瓜」が伊豆の知り合いから届く。サッと水洗い。この時点で6Kg
●やっぱり初夏の白瓜が良い。ここが改良ポイント。 |
作業工程1 下ごしらえ 両端を切って、こすりつけアクを取り洗い流す。これはおまじない程度。 |
種とワタをスプーンで掻き出す。 | こんな状態。白瓜だとこの部分が大きな舟形になる。隼人瓜は身が厚く種が1粒のみ。だが、水抜きのため大きめにしてある。この時点で3.9Kg |
作業工程2 塩漬け 重さを量りその4%の塩を用意。 この船の所に塩を塗りつけ、その部分を上にして樽においていく。 |
覆い蓋をして重しを乗せ、2昼夜おく。 一般には1昼夜置く説と5昼夜置く説がある。粕漬けのノウハウは千差万別なのだ。やってみなければ分からないし、好みの差である。 |
水がでて半量以下になった瓜をとりだし、ざるに乗せ水を切る。 試しに切って食べてみると、辛い。・・大丈夫かなぁ、と思うが口が曲がるくらいで正しい。 |
ひっくり返して乾かし、それから1つづつふきんで綺麗に拭く。 | ちょっと水切りが足りなかったような気がしてそれが心配である。
●2昼夜乾燥させる。または、扇風機を使って1昼夜。ここが改良ポイント。常に風を当てていないとカビがでる。 |
作業工程3 本漬け 4Kgの粕に対して1Kgの砂糖を加える。少し堅めなので、焼酎180cc(35度の果実酒用)を加える。よく練り合わせる。ここで、味見をする。好みで砂糖の量を加減する。ほぼ良し。 焼酎によって殺菌効果も高まり保存性も良くなる。ただし苦くなる可能性があるがこれは砂糖によって緩和されるので問題ない。 |
粕を丁寧に船に積め、そちらを下にして樽においていく。 このとき瓜が乾いていないと粕となじまない。 |
丁寧に並べていく。空気が入らないように、ゴムべらで押しつけ、ならしていく。
秘伝?:このときの注意は、瓜が決して上下左右の瓜と互いに接触しないように最低1cmの粕を塗っていくこと。調べた限りこんなに丁寧に贅沢に粕を使っている人はいないようだが、松本近辺ではこれがおいしく作るコツとして常識のようだ。 |
漬け終わったら、ビニールで覆い、(このとき酒粕の入っていた袋を切って使うのよ、とおばさんは言っていたが、さすが昔の人はものを大切にする。)その上に炭を1つ乗せる。これは味噌造りで体得したセロ秘伝?の方法で、これによって雑菌の発生が押さえられる。 | 密閉蓋をして、上に、製法のメモ書きを貼り、はんこを押して完成。
できあがりは3ヶ月位後。 |
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